【資料写真】金閣寺(2018年12月)

【資料写真】金閣寺(2018年12月)

 京都市北区の金閣寺(鹿苑寺)が同寺の境内において、室町時代に足利義満が建立した七重塔「北山大塔」の基壇があったと推定される場所で違法な開発行為を行ったとして、市埋蔵文化財研究所の研究員東洋一さん(64)が29日、同寺に原状回復などの是正を講じるよう申し入れ書を提出した。

 東さんは、金閣寺が文化財保護法に違反し、「北山大塔」の基壇である可能性が指摘された盛り土の一部を削って通路などを整備したと主張。6月に同寺に是正を命じるよう文化庁に申し出を行った。

 市内で会見した東さんはこの日、速やかな原状回復や文化財保護・保存の徹底、「北山大塔」の基壇跡と推定されていることを示す掲示板の設置を求める申し入れ書を同寺に提出したことを明らかにした。

 金閣寺は「従来から文化庁や京都府、京都市と協議して進めており、問題は無い」とコメントした。市埋文研は「個人の行いであり、申し入れについては把握していない」としている。