京都地裁

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 当時3歳の長男に暴行を加えて死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた無職の女(23)の裁判員裁判の論告求刑公判が29日、京都地裁(入子光臣裁判長)であった。検察側は「日常的な暴力の末の犯行で悪質」として懲役7年を求刑。弁護側は「傷つける意図はなかった」と執行猶予付きの判決を求め、結審した。判決は8月4日。

 起訴状によると、2018年12月5日、京都市右京区の自宅で、長男=当時(3)=を突き飛ばし、後頭部に急性硬膜下血腫の傷害を負わせ、死なせたとしている。

 論告で検察側は、長男に日ごろから力加減をせずに暴行を繰り返しており、犯行時も両肩を3回も突き飛ばしたと指摘。弁護側は、育児や苦しい生活状況、元夫の暴力からストレスが重なり、長男ら3人の子が泣きやまないことに感情が爆発して犯行に及んだと主張した。

 論告求刑に先立つ被告人質問で被告は、幼い頃に祖父が祖母に暴力を振るうのを目にして「子どもが大人を守らなければいけない」と考えるようになったと述べた。元夫から暴力を受けると優しく寄り添ってくれた長男に自身のゆがんだ考えを求めてしまい、泣きやまない姿を見て「私の気持ちを一番理解してくれているはずなのに、どうしてあなたまで困らせるの、と思った」と話した。