新型コロナウイルスに関連した差別やいじめについて教えた授業(大津市赤尾町・南郷中)

新型コロナウイルスに関連した差別やいじめについて教えた授業(大津市赤尾町・南郷中)

老上小の教員が作成したコロナ人権学習用動画

老上小の教員が作成したコロナ人権学習用動画

 新型コロナウイルス感染を理由にしたいじめや差別を防止しようと、滋賀県内の小中学校が人権学習に力を入れている。独自プリントを使った授業を行ったり、啓発動画を作成したりするなどの工夫を凝らした学校もある。

 公益社団法人県人権教育研究会(大津市)によると、せきをしただけで周囲の子どもたちが非難したり、マスクを装着していない子を避けるといった行動が県内の教員から報告されている。県教育委員会からの人権学習推進の要請を受け、多くの学校が校内放送やプリント配布を行った。

 大津市の南郷中では7月下旬、校内全16クラスの学級活動時間に独自プリントを活用して教えた。感染者の家に石が投げ込まれたり、医療従事者がタクシーに乗車拒否されたりした話を「ニュースで報道された」と担任が伝え、背景や心理を生徒に考えさせた。その上で「正しい知識を得ることが大切」と呼び掛けた。授業を受けた3年の女子生徒(14)は「感染を恐れる風潮が差別につながっている面があると分かり、SNSなどで安易に情報を広めることも良くないと感じた」と話した。

 草津市の老上小では約2分半の人形劇の動画を教員が作り、全クラスで視聴させた。ぬいぐるみ同士が「熱が出て休んで『コロナじゃないの』と言われるといやだよ」などと会話を交わす内容。同小ホームページで閲覧できる。