夏越祭で祝詞を上げる森宮司(31日午前9時54分、京都市東山区・八坂神社境内の疫神社)

夏越祭で祝詞を上げる森宮司(31日午前9時54分、京都市東山区・八坂神社境内の疫神社)

 1カ月にわたって続いた祇園祭を締めくくる「夏越祭(なごしさい)」が31日、京都市東山区の八坂神社境内の疫(えき)神社であった。新型コロナウイルス禍の中で今年の祭りを無事に終えられたことへの感謝や、無病息災への願いを込めて参列者が茅(ち)の輪をくぐった。


 夏越祭は、八坂神社の祭神素戔嗚尊(すさのおのみこと)が疫神社の祭神・蘇民(そみん)将来のもてなしに対する返礼として、「蘇民将来子孫也」の護符を持つ者を疫病から守ると約束した言い伝えにちなむ。
 午前10時、神社の氏子組織や山鉾、神輿(みこし)関係者の代表約10人が参列して神事が始まった。今年は山鉾巡行や神輿渡御が中止となり、初めての「御神霊渡御祭」を行うなど、手探りでの祇園祭となったことについて、八坂神社の森壽雄宮司は「祇園祭の意義をどう継承するのか、関係者の方たちがさまざまな角度から検討いただき、立派にご奉仕されたことに感謝したい」とあいさつした。神事の後、参列者が直径約2メートルの茅の輪をくぐり、社殿に手を合わせた。