国威発揚のため、戦闘機や満州国の地図が図柄にされた風呂敷(京都市北区・風呂敷研究会)

国威発揚のため、戦闘機や満州国の地図が図柄にされた風呂敷(京都市北区・風呂敷研究会)

 戦時中、国威発揚のために、戦闘機や満州国の地図などを図柄にした風呂敷の展示が、京都市中京区のアートステージ567で開かれている。「忠君愛国」の文字や軍歌が記されたものもあり、破れたり色あせたりした一枚一枚が、戦後から75年という長い歳月を物語る。

 ふろしき研究会(北区)が、戦争の記憶を伝えようと主催した。千葉県在住の木綿古布収集家、豊田満夫さんのコレクションの一部を展示する。
 満州国や朝鮮半島、樺太の地図や路線図とともに、兵隊が日章旗を地面に差したり、戦闘機が飛んだりする姿を染めた風呂敷が目立つ。日中戦争の勝利を伝える新聞をそのまま図柄にしたり、子どもが戦争ごっこをしている姿を描いたものもあり、国民の士気を高める材料に使われていたことが分かる。森田知都子代表は「風呂敷という日常的に使う布に染めることで、国威発揚は市民により強いメッセージとして伝わっただろう」と話している。

 展示は4日まで。午前11~午後5時半。無料。