ワコールホールディングス本社(京都市南区)

ワコールホールディングス本社(京都市南区)

 ワコールホールディングス(HD)は31日、2021年3月期連結業績予想(米国会計基準)で、純損益が37億円の赤字(前期は34億円の黒字)になるとの見通しを発表した。新型コロナウイルスの影響で、主力の下着販売が落ち込む。最終赤字となれば、1949年の会社設立以来初めてとなる。

 同社は5月の20年3月期決算発表で、コロナ禍の影響が見通せないとして21年3月期の業績予想を「未定」としていた。京都市南区の本社で会見した安原弘展社長は「大変厳しい結果を予想している。コロナ前に全て戻ることはなく、会社の在り方を大きく変化させる必要がある」と述べた。

 売上高は前期比15・4%減の1580億円を予想。国内は外出自粛や百貨店などの営業縮小で、下着の卸売りや直営店の販売も落ち込む見込み。海外も含め、消費の本格回復に時間がかかるとみる。 経費削減に取り組むが、減収の影響で本業のもうけを示す営業損益も50億円の赤字(前期は66億円の黒字)、税引前損益は37億円の赤字(同43億円の黒字)を見込む。年配当は1株40円(前期は1株60円)に減配する見通し。

 今後は取引条件の見直しや販売員の配置転換など改革を加速し、オンラインと実店舗の融合戦略を進める。

 同日発表の20年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比39・7%減の285億円、税引前損失29億円(前年同期は税引前利益15億円)、純損失31億円(同純利益11億円)だった。