滋賀県庁

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 滋賀県は31日、甲賀市の専門学校や近江八幡市内での会食で7月に発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)について、経過や要因を分析し公表した。風邪症状があっても部活動を休まないという風潮が校内にあったことや、会食の2次会に予約人数を超える参加者があり「3密」になったことを挙げ、感染拡大防止への協力を改めて県民に呼び掛けた。

 保健所による感染者の行動歴の確認や、学校や事業者への聞き取りの結果をまとめた。

 専門学校については21~24日にスポーツ部員ら計17人の感染を確認した。県外の「夜の街」に出掛けた一部の学生が感染し、同じ寮に住む学生に広がったと分析。遠征試合でバスに乗るなどの集団行動時にマスクの着用を徹底できておらず、症状があっても部活動を休まないという風潮があったと指摘した。

 その上で、体調不良や風邪などの症状があるときは休ませるよう学校側が徹底することや、寮の個室の外ではマスクを着用し、体調が悪いときはできる限り個室で過ごすなど、学生側も感染防止に十分な注意が必要だったとした。

 会食については、20~31日に計11人の感染を確認した。このうち9人が2次会に参加しており、1次会を含む両会場が感染源になったと分析した。

 1次会の会場の運営業者は、業界団体の感染予防ガイドラインを守るよう努めたが、結果的に人と人との間隔が十分に確保されないなど、不徹底な部分があった。2次会会場の業者はガイドラインを把握しておらず、従前通りの座席数やテーブルの配置で営業。予約人数以上の参加者があり、設備面の制約から十分な換気も困難で、「3密」になったとした。

 このため県は、業者に向けては入店者数や座席数の制限、ドアの開放による換気といった対策、客に向けては食事中以外のマスク着用、利用前に店の感染予防策を確認することの重要性を挙げた。

 県は31日、県危機管理センターで開いた新型コロナ対策本部員会議で、二つのクラスターについて「早期に収拾を図ることができた」と総括した。三日月大造知事は県民に向けて「マスクを着けない状態で大声で会話しない」「感染防止策をとっていない店の利用は避けて」と、改めて協力を要請した。

 【専門学校】
・寮生活を通して学生間のクラスターにつながった
・集団行動時にマスク着用を徹底できなかった
・風邪症状があっても部活動を休まないという風潮
【会食】
・人と人との間隔が十分に確保されていなかった
・設備面の制約もあり、十分な換気が困難(2次会)
・座席数やテーブル配置が従前通り(同)
・予約人数以上の参加で「3密」に(同)