観光客もまばらな嵐山の渡月橋(1日午前11時、京都市右京区)

観光客もまばらな嵐山の渡月橋(1日午前11時、京都市右京区)

「Go To トラベル」のスタート後、1日は夏休みに入って初の週末となった。京都市内の観光地では依然として客足はまばらなままで、清水寺周辺の三年坂でも観光客の姿は少なめだった(1日午後0時19分、京都市東山区)

「Go To トラベル」のスタート後、1日は夏休みに入って初の週末となった。京都市内の観光地では依然として客足はまばらなままで、清水寺周辺の三年坂でも観光客の姿は少なめだった(1日午後0時19分、京都市東山区)

 新型コロナウイルスの影響で低迷した観光需要を喚起する国の事業「Go To トラベル」のスタートから1週間が過ぎ、1日は夏休みに入って初の週末となった。観光客増の回復に向けた期待から一転、京都市内の観光地では依然として客足はまばらなまま。新型コロナ感染者は全国で再び増加しており、迎える側には不安の声も上がる。

 世界遺産の清水寺(東山区)の周辺では、例年よりも長かった梅雨が明け、カップルや家族連れが行き交ったが、例年よりも少なめ。GoTo期間に合わせて兵庫県西宮市から訪れた会社員の女性(23)は「手続きが複雑なのでどこまで割引になるか分からないが、食事や買い物を楽しみたい」と笑顔を見せた。

 GoToは、新型コロナの影響で落ち込んだ国内観光を促進する目的で今月22日から開始されたが、期待したほどの効果が表れているかには疑問の声も。清水寺周辺の三年坂や清水坂は人通りが戻らず、閑散とした店舗もあった。土産物店の男性店主(65)は「多少は人出が増えたように思うが、昨年の売上げと比べると9割減。多額の予算をかけた割にキャンペーンの効果は実感がない」と戸惑う。新型コロナ感染が再拡大している現状に危機感を強めており、来店客へのマスクの着用や店内の消毒作業を徹底。「自分の店で感染者が出ると、風評被害につながりかねない。他県から来てもらうのはうれしいような、不安なような気持ち」と複雑な表情を見せる。

 嵐山でも天候に恵まれたが観光客の姿はまばらなままだった。30度を超える真夏日となり、日陰で冷たい飲み物やアイスクリームを手に休む人の姿が目立った。

 渡月橋が架かる桂川の河川敷近くで涼んでいた大阪府茨木市の男性(82)は「人も少ない上、閉めている店もあった」と驚いた様子。GoToについては「成功するわけがないと思っていた。観光する分には空いていた方が感染の心配も少ないのでうれしい」と話した。

 竹林の小径近くで土産店を営む男性店主(51)は「先週末よりも人出が減り、期待していた分ショックだ。感染者が全国で増えて、外出をやめた人も増えたのではないか。夏休みに入ってこれからと思っていたが、この人出では厳しい」と肩を落とした。