【資料写真】タカラバイオ

【資料写真】タカラバイオ

 タカラバイオは4日、2021年3月期の連結売上高予想を、5月発表の338億円から396億円(前期比14・6%増)に上方修正した。自社開発の新型コロナウイルス検査関連製品やDNAワクチンの製造受託が大きく伸び、減収減益を見込んだ期初予想から一転、過去最高の収益となる見通しだ。

 経常利益予想は期初計画から20億円増の66億円(4・0%増)、純利益予想は14億円増の40億円(4・7%増)に引き上げた。

 同社は1時間以内に感染の有無を判別できるPCR検査キットを5月に発売し、月200万人分の出荷体制を整えた。国内の衛生検査所や医療機関から引き合いがあるといい、欧州や中国にも試薬の原料を輸出している。

 大阪大発のバイオ企業アンジェス(大阪府茨木市)などと取り組むDNAワクチン開発では、本年度中に20万人分の量産を想定。仲尾功一社長は京都新聞の取材に、「『20万人分』の規模は臨床試験の結果で変わりうる。(生産の)スケールアップの検討を順次進めている」と話した。

 同日発表の20年4~6月期決算は、売上高69億円(前年同期比19・8%減)、経常利益7億円(66・1%減)、純利益4億円(74・6%減)だった。