炭焼き窯の火の状況を確認する大西さん(南丹市園部町大河内)

炭焼き窯の火の状況を確認する大西さん(南丹市園部町大河内)

 山林に囲まれた京都府南丹市園部町大河内の住民有志がこのほど、炭焼き窯を完成させ、火を入れた。できた炭は販売する。炭を使ったバーベキューなどもできるようにして、かつて営まれた産業をにぎわいづくりに生かす。

 住民主導の太陽光発電事業を一帯で行う「大河内自然エネルギープロジェクトチーム」が中心となって手掛ける。大河内では戦後間もない頃まで炭焼きが主な産業だった点に着目。炭焼きに適したクヌギやナラを集め、炭焼きに携わった経験がある90代の地元男性の助言を得ながら、1カ月ほどかけて石を組み、5メートル四方の窯を作った。

 今月1日に20~70代の約10人が、木づちを使って窯の上部を覆う粘土を固めて完成。同日夕に火を入れた。

 10日間程度、担当者が番をしながら、火を絶やさずに焼き上げる。チームの大西一三代表(71)は「若い力と古老の知恵が融合してできあがった。作業は大変で、先人の偉大さを感じた。どんな炭ができるか、期待と不安がある。うまくいくとうれしい」と話した。