2018年の滋賀県内の山岳遭難が85件発生し、3年連続で過去最多を更新したことが24日までに、滋賀県警への取材で分かった。死者数も10人で過去最多となった。県警は「猛暑で熱中症による遭難が増えた面はあるが、実力を過信した安易な入山が多い」として注意を呼びかけている。

 県警によると、遭難件数は過去最悪だった17年より9件増えた。遭難人数は100人で、40代以上の中高年層が77%を占めた。死者は全員が40代以上だった。重軽傷者は47人で、無事救助されたのは43人だった。登山届を出していたのは遭難者のうち21人、死者は全員が提出していなかった。

 原因は、道迷いが最多の33件、滑落が17件。猛暑の影響で熱中症などの病気は前年比8件増の10件だった。月別では、5月が15件、8、11月が各10件で、登山者が増える行楽シーズンと夏休みが多かった。

 例年と同じく比良山系での発生が29件と最多で、鈴鹿山系24件、伊吹山系13件となった。遭難者の住所は、滋賀県が28人、大阪府が27人、愛知県が19人、京都府が8人と続いた。

 県警は「計画を練って登山届を作成し、必ず提出を」とし、「体力や読図力が不足しているのに入山することは避けてほしい」と安易な行動を戒めている。