祭りに向け鬼の像の修復作業をする若者ら(福知山市大江町河守・市役所大江支所)

祭りに向け鬼の像の修復作業をする若者ら(福知山市大江町河守・市役所大江支所)

 鬼伝説が残る京都府福知山市大江町の若者らが、27日に地元で開かれる「大江山酒呑童子祭り」で鬼のみこしを担ぐ。元々は大江町をPRするための「ねぷた」だったが、6年前の台風で水没し使えなくなった。若者らが祭りを盛り上げようと連日、修復作業にいそしんでいる。

 鬼の像は1998年ごろ、地元住民らが地域活性化を目的に制作した。高さ1・9メートル、幅1・2メートルで、左手にとっくり、右手に杯を持ち、あぐらをかいた姿。針金の骨組みに紙を貼って色を塗り、電気で中から光るねぷた風で、移動できるように台座もこしらえて「酒呑童子の里」の文字が躍り、町のPRに一役買ってきた。
 地域の夏祭りや酒呑童子祭りで使われたほか、福知山ドッコイセまつりに繰り出したが、2013年の台風で、展示していた市役所大江支所が浸水。像も色が落ちたり、紙が破れたりして使えなくなった。
 今年の酒呑童子祭り実行委員会の会議で、メンバーが像の修復とみこしに乗せての復活を提案。市商工会青年部と地元の信用金庫の若者らが中心となって9月13日から作業を始めた。仕事が終わった夜に集まり、丁寧に色付けなどをしている。
 実行委事務局次長の佐藤秀樹さん(63)は「朽ちた鬼を何とかしたいという思いはみんな持っていた。若者たちが動いてくれてうれしい」。市商工会青年部大江支部長の新治良太さん(38)は「紙を貼る作業が難しかった。最近は祭りの来場者も少なくなっている。昔みたいに盛り上がるきっかけになれば」と期待する。
 祭りは午前10時から大江山酒呑童子の里(同町佛性寺)で開かれ、みこしは鬼武者行列に加わって進む。和太鼓演奏などのステージ発表のほか、京丹後市のイラストレーター小巻のり子さんによるびょうぶ絵のパフォーマンスもある。
 問い合わせは実行委事務局0773(56)1055。