白竹堂が五花街に寄贈した扇子。各花街のごとにシンボルの紋章があしらわれている

白竹堂が五花街に寄贈した扇子。各花街のごとにシンボルの紋章があしらわれている

花街関係者に扇子を手渡す山岡社長(左)=京都市東山区・ギオンコーナー

花街関係者に扇子を手渡す山岡社長(左)=京都市東山区・ギオンコーナー

 新型コロナウイルスの感染拡大で苦境に立つ京都の芸舞妓に暑い夏を乗り切ってもらおうと、扇子の製造販売の老舗・山岡白竹堂(京都市中京区)がこのほど、五花街にそれぞれの紋章をあしらった扇子計500本を寄贈した。「花街は京都の大事な文化。大変な時期こそ少しでも応援したい」としている。

 扇子は女性向けのやや小ぶりな大きさ。ごく薄く銀色に塗って、上品な光沢を施した扇面に朱色で千鳥や三輪など各花街がシンボルとする紋が躍る。京都伝統伎芸振興財団(おおきに財団)を通じて、各花街に100本ずつ贈られる。

 ギオンコーナー(東山区)であった寄贈式で、白竹堂の山岡駒蔵社長(58)が、同財団の高橋英一理事長代行に扇子を手渡した。式典に立ち会った祇園甲部の舞妓・真矢さん(17)は「お座敷では白塗りでマスクを着けられない。口元で広げて飛沫(ひまつ)感染の防止にも役立てられそう」と感謝を述べた。

 京都花街組合連合会の太田紀美会長は「お客さまが戻らない厳しい状況の中、花街を応援してくださる気持ちがうれしい」と話した。