京都府内の新規感染者数

京都府内の新規感染者数

 京都府で新型コロナウイルスの新規感染者数が高止まりしている。7月後半からは1日20人を超える日が相次ぎ、7月29日には過去最多の41人を記録した。行動自粛の解除に加え、感染の有無を調べるPCR検査の拡充も増加要因の一つとみられる。一方で重症者は少なく、府は「医療体制は逼迫(ひっぱく)していない」としている。


 府内の新規感染者は、感染の再拡大が顕著になった6月16日から8月7日までで582人となり、うち感染経路不明者は4割近くに上る。感染者は若年層が多く、飲食を伴う会合による複数のクラスター(感染者集団)が起きている。府は「新たな流行期に入った」と危機感を募らせる。

 新規感染者の増加は、緊急事態宣言が5月25日に解除されて社会経済活動が活発になったことに加え、PCR検査そのものが増えたことも影響しているとみられる。3月下旬に最大1日80件だった府内の検査数は550件に増えており、府は8月末までに800件に引き上げる予定だ。

 感染者は増えているものの、第1波と比べて重症者数は大幅に減っている。ピークは4月22日の12人だが、6月中旬以降はゼロかひと桁台で推移し、8月6日時点では3人にとどまる。

 コロナ患者対応の病床は第1波の後、一般医療に充てるため一時263床まで減らしたが、感染者増を受け現在は約500床に増やした。うち重症者用が86床あり、無症状や軽症者向けの宿泊療養施設は338室を確保している。7日午前の入院・療養者数は256人で、府医療課は「第1波と比べ十分な余裕がある。油断はできないが、しばらくは逼迫する状況ではない」とする。

 帰省などで人の移動が盛んになるお盆休みを控えた7日、西脇隆俊知事は府庁で取材に応じ「発熱などの症状がある人は帰省を控えてほしい。高齢者と接する場合は特に慎重に行動し、大人数で集まるのは極力避けてほしい」と述べ、感染予防を徹底するようあらためて府民に呼び掛けた。