京都府警本部

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 目の前でキャッシュカードに切り込みを入れて使えなくしたと装い、カードをだまし取る特殊詐欺事件が京都府内で相次いでいる。「これで悪用されない」と高齢者らを安心させる手口で、犯人は現金引き出しに影響の出ない部分を切っていた。今月4日から6日にかけて計3件の被害が確認され、京都府警は「何があってもカードを他人に渡さないよう注意してほしい」としている。

 府警によると4日、長岡京市の男性(82)宅に警察官を名乗る男から「キャッシュカードが不正に使われている。停止する必要があるので回収に行く」と電話があった。女が訪れて男性からカードを受け取り、目の前で切り込みを入れて持ち帰った。男性の口座から現金約530万円が引き出されたという。同様の手口で、5日に京都市南区の女性(83)と、6日に伏見区の女性(86)がカードをだまし取られ、それぞれ現金約320万円と、約70万円を引き出されたという。

 府警の説明では、カードは一部を切り取っても、現金自動預払機(ATM)で使用できる場合がある。府警はカードに切り目を入れる箇所や手法が詐欺グループ間で共有されているとみている。

 府内では4月以降、同様の特殊詐欺被害が計6件(被害額計約1660万円)確認されており、府警は「手口は巧妙化している。不審な点があれば、すぐに家族や警察に相談を」と呼び掛けている。