京都市内の小学校であった1学期の終業式。この日通知表は渡されなかった(7月31日、京都市西京区・桂小)

京都市内の小学校であった1学期の終業式。この日通知表は渡されなかった(7月31日、京都市西京区・桂小)

 多くの学校が夏休みに入る中、新型コロナウイルスの感染予防のため4、5月に休校した影響で、京都府、滋賀県の自治体では小中学校の1学期の通知表を出したかどうか対応が分かれている。評価の対象となる授業時間が例年より少ないため、1学期の終業式ではなく秋に渡すことにするなどさまざまな手だてが講じられている。

 京都市は小中学校の終業式で1学期の通知表を渡さなかった。主に実技を伴う教科で総合的に評価するだけの授業数が確保できなかったのが理由。2学期の終業式に1学期分も含めて評価する通知表を渡す。ただ1学期分の評価は個人面談で保護者らに伝えた。

 今年だけ通知表に関して年2期制を取り入れたのは宇治市。小学校は4~10月の前期分を11~12月に、残りの後期分を来年3月に出す予定で「時間を取って子どもの様子を確認し保護者に返したい」という。ただ中学校では通知表を出した。京田辺市は逆に中学校の通知表を年2回とし11月に出す予定で「試験が1回しかなく実技教科も十分な授業時間が取れなかった」と説明する。小学校は例年通りとした。

 府北部など多くの自治体は「授業した分は評価する」などと1学期の通知表を出した。ただ京丹波町の小学校など一部では、実技系の音楽や体育など授業時間が十分取れなかった教科で評価を総合した「評定」を付けないことにした。木津川市は「終業式の日まで評価対象とする」と1学期の通知表は2学期の始業式の日に渡す。

 滋賀県でも通知表の扱いは、自治体によって異なっている。大津市は「前期後期に分けて出す方法も選択肢にあり柔軟に対応してほしい」と各小中学校に通知した。甲賀市や守山市は、大部分の小学校が前期後期の2回にするが、中学校は高校受験などを考慮して学期ごとにした。

 学期ごとに通知表を出す自治体もある。彦根市も大部分の学校が学期ごとにするが、「学校再開後の期間だけでは評価できない教科もあり、2学期にまとめて評価するなど各学校で臨機応変に対応する」という。

 このほか、高校は大学受験が関係するため多くの公立高校は1学期の通知表を出した。