コロナ禍にあっても、お盆はやって来る。移動を伴う帰省について、知事さんたちは「控えて」と訴えるが、政府の方は「一律に自粛を求めない」とする。多くの国民は、判断しかねているだろう▼お盆に関連して、京都や滋賀の住民らは、大きな問題を、もうひとつ抱えている。町内会最大のイベントといえる今月24日前後の地蔵盆を今年、どうするかだ。これまで通り、子どもからお年寄りまでを1カ所に集めては「3密」となり、感染につながる恐れがある▼地蔵盆を無形文化遺産に選んだ京都市は、ネット上に対策を掲げた。「数珠回し」の消毒方法や、子どもたちの間隔の取り方が、動画で紹介されている▼お地蔵さまを本尊とする壬生寺(中京区)の松浦俊昭副住職のお話と、景品付きのビンゴゲームもアップされた。これらを活用すれば、「テレ地蔵盆」ができそうだ▼とはいえ、先月にアンケートをまとめると、「開催しない」ところが3割近くに達していた。「子どもを集めて密に遊ぶなというのは酷だ」などが、理由である。苦渋の決断とみる▼わが家にもプログラムが回ってきた。主な行事は読経と景品の引き渡し。3密を避けるには仕方ないが、少し寂しい。副住職のお話にあるように、ご近所との「心の密」は、つなぎ留めておきたい。