今回選んだ入賞作品には、撮影時の工夫が伝わってくる力作が多く見受けられました。難しい撮影にも果敢に挑戦する意欲と努力を惜しまない皆さんの姿が目に浮かぶようでした。

 最優秀賞には、満尾さんの「カワセミ飛び込む水の音」を選びました。抜群のタイミングでカワセミの姿を写真に収めました。一日に何度もないというチャンスを見事にものにした満尾さんの粘り勝ちです。

 優秀賞に選んだ長谷川さんの「夏の思い出」は、湖上で開かれた花火大会の風情を鮮やかに描き出しました。難しい露出をコントロールする高い技量が光る一枚です。和やかな雰囲気が伝わる「勝負あり!」は、多喜さんの作品。勝負に勝った子どもの表情が背中から伝わってくるようです。

 佳作では「山の妖精」を撮影した城田さんの作品に目がとまりました。黒バックに、ライティングとスローシャッターを使うことで、キノコが放出する胞子の様子を捉えました。

 季節は本格的な秋へと移りつつあります。降り注ぐ光の角度も次第に低くなり、被写体の立体感も増してきます。光を捉えて深みのある一枚を目指してください。
 (写真部長 奥村清人)

最優秀賞 「カワセミ飛び込む水の音」(京都市左京区・京都府立植物園) 満尾 清志

デジカメ、100~400ミリ、F5.6、1600分の1秒、ISO2000

【評】見事な瞬間です。カワセミが魚を捕らえ、水しぶきを上げながら飛び上がったタイミングを逃しませんでした。カワセミの羽の動感といい、水面に映り込んだカワセミの鮮やかな色彩が素晴らしいです。

優秀賞 「夏の思い出」(彦根市) 長谷川 悟​

デジカメ、24~70ミリ、F18、25秒、ISO100

【評】目にも鮮やかな色あいです。花火の写真は、ややもすると白く飛びがちですが、適度な露出でしっかりと色が出ています。見物する人々のシルエットが画面全体を下支えしています。

優秀賞 「勝負あり!」(米原市・山津照神社) 多喜 信一​

デジカメ、24~600ミリ、F3.5、200分の1秒、ISO100

【評】小さな力士が自分よりはるかに大きな相手を倒すハプニングに、土俵の周りは明るい雰囲気に包まれました。この写真の一番の魅力は、行司さんの笑顔です。

以下佳作

「黄金の嵐山」(西京区) 瓦崎 裕義​

 

「山の妖精」(京都府久御山町) 城田 祥男​

 

「お役目ご苦労はん」(大津市) 内田 晴己​

 

「ギラギラサマー♪」(彦根市) シマノリカ​

 

「棒振り囃子」(南区) 野間 誠一​

 

「ダッシュ」(滋賀県竜王町) 松村 信吾​

 

「群泳」(下京区・京都水族館) 田中 はるお​

 

「伏見万灯流し」(伏見区)早川 和宏​

 

「落陽」(京丹後市) 人見 義照​

 

「真夏の夜の夢」(下京区の京福電鉄・四条大宮駅)田中 雅之