京の老舗表彰を受けた「多貝酒店」の代表の多貝茂さん(左)と有美さん=長岡京市奥海印寺・多貝酒店

京の老舗表彰を受けた「多貝酒店」の代表の多貝茂さん(左)と有美さん=長岡京市奥海印寺・多貝酒店

 京都府長岡京市奥海印寺の多貝酒店が、創業100年以上で、ほかの範となる企業に贈られる府の「京の老舗表彰」を受けた。スーパーやディスカウント店に押され、昔ながらの酒店は数が減っているが、同店代表で5代目に当たる多貝茂さん(75)は「先祖から受け継いできた家業の酒屋を、これからも堅実に続けていく思いを強くした」と喜んでいる。

 多貝酒店は、旧奥海印寺村の納税簿から、1879(明治12)年には商店として創業しており、最初は菓子やまきを販売していたことが分かっている。その後、1904(同37)年までに酒を扱うようになり、当時は「大八車を押して伏見まで日本酒を仕入れに行っていたらしい」(茂さん)。

 表彰式は1月30日に京都市内のホテルであり、茂さんと、店を一緒に経営する長女の有美さん(46)が出席した。2月4日には長岡京市役所も訪れ、中小路健吾市長から「ぜひ200年目も目指せるよう頑張ってほしい」と激励を受けた。長岡京市内では、5件目の表彰となった。

 伏見の酒造会社が製造した日本酒「ガラシャの夢」の発売元でもある同店は、自然派のワインや日本酒など「よそにない商品の品ぞろえに力を入れている」(有美さん)と言い、ファンが遠くからも訪れる。日曜定休。営業時間は午前8時半~午後7時。