京都国際調停センターが入る同志社大寒梅館(京都市上京区)

京都国際調停センターが入る同志社大寒梅館(京都市上京区)

 国際ビジネスにおける企業間の紛争を解決するための日本初の機関「京都国際調停センター」が、京都市上京区の同志社大内に開設された。同センターは「京都の和やかな雰囲気の中で多くの調停を成立させたい」としている。

 国際的な取引の紛争解決手段は、訴訟や、民間人が判断を下す仲裁があるが、結論が出るまでに1年以上かかるなどの課題がある。調停では、専門的な知識を持つ調停人が当事者の対話を促し、和解を図る。数カ月で決着し費用も低額で済むことから、近年需要が高まっているという。

 センターは、公益社団法人「日本仲裁人協会」(東京)が運営。紛争が生じた際には、同大寒梅館などの教室を借り、国内外で活動する国際調停人の助言などを得ながら、調停成立を目指す。

 国際調停センターはシンガポールや香港にあるが、日本にはこれまでなく、国内企業の利用は普及していない。国際調停は落ち着いた土地柄の観光都市で成立する傾向があることや、国際取引などに関する教育実績がある点から、日本初のセンターを同志社大に設置した。

 センター長に就任した岡田春夫弁護士(大阪弁護士会)は「落ち着きある歴史的な街の特性を生かし、国内企業だけでなく、他国間のビジネス紛争を解決する世界の国際調停センターとして発展させたい」と話している。同センター075(744)6032。