厳しい冷え込みに身を縮めていたら2月に入って一転、4月上旬の陽気となるなど京滋の気候も落ち着かない。京都市左京区の府立植物園では、昨夏の猛暑の影響で春の訪れを告げるシナマンサクが例年より1週間早く咲き始めたと本紙夕刊が伝えていた▼世界に目を向ければ先月、各地で異常気象が続いた。猛烈寒波が襲った米国のミネソタ州では、体感温度が氷点下53・9度を記録。オーストリアでは15日間で100年に1度とされる451センチ超の積雪を観測した▼世界気象機関(WMO)によれば、北極地方で大量の氷や雪が融解していることが影響しているという。寒波だからといって地球温暖化と無縁なわけではない。片や、季節が夏のオーストラリアでは観測史上最も暑い月となり、最高気温46・6度を記録した▼温暖化を認めないトランプ米大統領はツイッターで今回の寒波に触れ、「温暖化に何が起きているのだろう。早く戻ってきてくれ。あなたが必要だ!」と皮肉交じりに書いた。科学的知見などお構いなしである▼温暖化対策の必要を否定し、「パリ協定」離脱を表明した背景には、石炭など国内化石燃料産業との強いつながりがあると指摘される。地球環境より自身の支持層第一なのだろう▼大寒波も顔負けの、なんともお寒い話である。