京都地検

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 神経難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性から依頼を受け、薬物を投与して殺害したとして医師2人が逮捕された事件で、京都地検は勾留期限の13日、嘱託殺人罪で、大久保愉一(よしかず)容疑者(42)=仙台市=と山本直樹容疑者(43)=東京都港区=を起訴した。

 両被告は亡くなった女性の担当医ではなく、初対面だったとされる。これまでに2人の認否は明らかになっておらず、公判でどのような主張をするか注目される。嘱託殺人罪は裁判員裁判の対象ではなく、裁判官のみで審理される見通し。

 起訴状などによると、両被告は共謀して、京都市中京区のALS患者の女性=当時(51)=から依頼を受け、昨年11月30日午後5時21~37分の間に女性の自宅マンションで殺意を抱いて女性に薬物を投与し、急性薬物中毒で死亡させたとしている。

 捜査関係者らによると、女性は安楽死を希望しており、2018年12月にツイッターで大久保被告と知り合った。両者は安楽死についてやりとりを重ね、事件の約1カ月前から第三者に閲覧されない「ダイレクトメッセージ」機能を使って殺害の計画を打ち合わせていた。事件の約1週間前には、女性から山本被告の口座に計130万円が振り込まれていたという。