今回は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、人物が映り込んだ応募作品がほとんどありませんでした。祭りなどのイベントも相次ぎ中止となり、寂しい限りです。今後もまだまだ不自由な日々が続きそうですが、感染予防の注意を怠らずに撮影に臨んでください。

 最優秀賞は、重厚な色彩が印象的な藤原さんの「神秘の舞」に決まりました。大胆なフレーミングが相乗効果をあげています。上前さんの「子育て」は、望遠レンズを構えて、鳥たちの生き生きとした姿を切り取った労作です。魚たちのダイナミックな動きを捉えた小林さんの「空中遊泳」も動感に秀でた写真です。

 佳作では、水谷さんの「満開の花と蝶」が目に止まりました。静かな色調の中で凜(りん)とした美しさが際立つ作品です。田中さんの「水面の彩」は、色づいた葉と水面に映り込んだ木の影、濃紺の空の色の取り合わせが、洋画を思わせる美しさです。(写真部長 奥村清人)

最優秀賞「神秘の舞」(草津市・烏丸半島) 藤原 厚士

デジカメ、24~105ミリ、F20、160分の1秒、ISO1000
【評】クローズアップ撮影で細部まで表現されたトンボの羽の色彩が自然の驚異を感じさせる1枚です。見慣れたものも拡大して見たり、見る角度、光の加減によっては思わぬ発見があるものです。

優秀賞 「子育て」(長岡京市・長岡天満宮) 上前 圀夫

デジカメ、150~600ミリ、F6.3、500分の1秒、ISO2500 【評】にぎやかな子育ての様子に思わず顔が緩みます。それにしても、ひとつのフレーム内に納まった4羽のカワセミのそれぞれが見事な瞬間で写りました。

優秀賞「空中游泳」(長浜市)小林 伊三夫

デジカメ、28~300ミリ、F13、2500分の1秒、ISO640
【評】ハスやアユなどの魚が一斉に跳び上がった瞬間を捉えました。何かに驚いたのでしょうか。それとも、ハスの捕食から逃げ惑う小魚たちのドラマの瞬間なのかもしれません。

以下佳作

「デッカイな!」(下京区・京都水族館)塩見 芳隆

 

「水面の彩」(右京区・大覚寺)田中 はるお

 

「緑雨の頃」(長浜市・全長寺)多喜 信一

 

「満開の花と蝶」(下京区・渉成園)水谷 星輝

 

「ミラー」(草津市・水生植物公園みずの森) 松村 信吾

 

「もっとほしいの…」(米原市)千々岩 重毅

 

「みんなの願い」(北区・上賀茂神社)西 正幸

 

「川霧に包まれて」(右京区・渡月橋)篠崎 富秀

 

「雨中のランデブー」(右京区・常寂光寺)中村 実

 

「近江富士に光差す」(大津市)奥村 博