並行路線も多い京都バス(右)と京都市バス。トラフフィカ京カードの利用などで連携を強化する=京都市中京区

並行路線も多い京都バス(右)と京都市バス。トラフフィカ京カードの利用などで連携を強化する=京都市中京区

 京都市交通局と京都バス(京都市右京区)は、連携を強化する。京都バスが3月16日から市交通局の市バス・市営地下鉄用乗車券「トラフィカ京カード」に民間事業者として初めて参画し、全線での利用を可能にする。市内中心部、東北部、西部では市バスと路線が並行しているため、同カードを使えるバスの増加につなげる。京都バスは市バスの乗客の取り込みを狙い、市バスは外国人観光客らによる車内混雑の緩和に期待する。

 トラフィカ京カードは1千円券と3千円券が販売されており、販売額の1割を加えた金額分、利用できる。2017年度の販売枚数は164万枚に上り、市民に人気がある。市バスから市バス、地下鉄に乗り継ぐと割引があり、3月16日からは割引額が120円に拡大し、京都バスも乗り継ぎ割引の適用対象になる。

 京都バスは同時に、均一運賃区間も拡大する。拡大地域は左京区の岩倉北部・市原で3月16日から導入する。現在は乗車距離に応じた運賃体系のエリアのため160~400円だが、市バスと同じ230円の均一運賃にそろえる。計20系統が対象になるという。

 均一運賃区間になれば、市バスの均一運賃区間で利用できるバス1日券や地下鉄・バス1日券、昼間割引回数券、IC乗車券「イコカ」の定期券(市内中心フリー)を使え、利便性が向上する。

 京都バスは均一運賃区間を2014年に嵯峨・嵐山、16年に岩倉南部・修学院、17年に上賀茂・西賀茂の各地域へ拡大してきた。同社によると、市バスとの並行路線が多く、市バス乗客の取り込みで10~41%の増客効果があった。今回拡大する岩倉北部・市原は市バスとの並行路線はほとんどないが、住民らがバス1日券などを利用できるようになる利点がある。

 均一運賃拡大に伴う運賃改定は近畿運輸局に認可申請中という。6日に中京区の市役所で記者会見した門川大作市長は「人口減少社会に向け、市民の利便性維持にともに努力したい」と話し、京都バスの宮川豪夫社長は「公共交通優先のまちづくりへ、市交通局と連携を深めたい」と決意を示した。