抗ウイルス機能を持たせた扇子を紹介する饗庭理事長(左から2人目)ら=京都市中京区・市役所

抗ウイルス機能を持たせた扇子を紹介する饗庭理事長(左から2人目)ら=京都市中京区・市役所

 扇子やうちわの製造販売業者でつくる京都扇子団扇商工協同組合は、抗ウイルス機能のある漆喰(しっくい)を塗布した京扇子を製作し、17日、京都市中京区の市役所で披露した。「扇子で口元を隠す」という平安時代の会話のマナーを花街で再現し、ウィズコロナ時代の新しい生活様式として提案する。

 漆喰原料の強アルカリ性の消石灰がウイルスや菌を不活性化する。表面は触れても安全という。組合員の清水商店(京都市右京区)が開発し、組合事業として、厄よけのちまきや茅の輪のイラストをあしらったオリジナルの扇子200本を製作した。

 この日は、同協同組合の饗庭智之理事長らが市役所を訪れ、門川大作市長に見本を手渡した。饗庭理事長は「ちょっと上品に口にかざすアイテムとして、生活の中に扇子を取り入れてほしい」と話した。

 今後、五花街に寄贈して芸舞妓に活用してもらい、扇子を携えたウイルス対策を世界に発信する。一部組合加盟店では、一般向けにも販売している。