京友禅の技法を使った絵画作品が並ぶ会場(京都市下京区・東本願寺渉成園)

京友禅の技法を使った絵画作品が並ぶ会場(京都市下京区・東本願寺渉成園)

 伝統的な京友禅や金彩加工の技法を使った絵画の展示が11日、京都市下京区の東本願寺渉成園で始まった。書道の筆遣いのようなダイナミックな表現に、細やかな金銀泊をあしらった作品約50点を展示している。13日まで。

 友禅染のアロハシャツなどを製造販売する亀田富染工場(右京区)の亀田和明会長(66)が描いた。着物以外の友禅の可能性を探ろうと、3年前から絵画に取り組んでいる。

 会場には、黒の染料を墨のように見立てて大胆に大樹や円を描いて染めた後、伝統的な小紋柄を金彩加工した作品が並ぶ。風神雷神図を屏風(びょうぶ)に仕立てた大作や、冬の立山連峰、京都の町並みをカラフルに描いた絵画のほか、メタリック顔料を用いた実験作もある。

 亀田会長は「伝統を守るために、芸術という新たな分野に挑戦した。角度や時間帯で変わる輝きも見てほしい」と話している。