洋菓子店のマンゴープリンに使われる増田さんのエディブルフラワー

洋菓子店のマンゴープリンに使われる増田さんのエディブルフラワー

ハウスで色とりどりの「エディブルフラワー」を育てる増田さん(東近江市池庄町・87farm

ハウスで色とりどりの「エディブルフラワー」を育てる増田さん(東近江市池庄町・87farm

 料理に彩りを添える食用花「エディブルフラワー」の魅力を滋賀から発信している男性がいる。東近江市池庄町の「87farm(ハナファーム)」代表の増田健多さん(33)。近年、首都圏の高級レストランなどで注目を集める食用花を育て、販路開拓と情報発信に力を注いでいる。
 

 4棟あるハウスの中には、愛らしい花が咲き誇る。赤やピンク、色とりどりのペンタスはほのかな甘さがあり、星形が人気という。ベルベットのような風合いの紫が印象的なフロックスは、しっとりとした食感。年間10~15種類を栽培している。
 
 「全く花に興味がなかった」と笑う増田さんは、商社マン生活を経て、地域おこし協力隊として飲食店を営んだ。女性客にアピールするため、カレーにエディブルフラワーを添えると話題になった。2018年から実家の園芸店を間借りし、食用花を専門で栽培・販売する会社を立ち上げた。
 
 特別な日のケーキを彩るなど、徐々に取引先は増えている。「ただ花を欲しいというのではなく、どう料理に合わせるか話せる関係の中で、ニーズに合った生産をしていきたい」とこだわり、地元を中心に地道な販路開拓を心がける。
 
 写真共有アプリのインスタグラムなどSNSを利用して、日々発信も行う。増田さんは「お客さんからお店にこんな花の料理ができませんか、と聞かれることもあるそうです」とうれしそうに話す。エディブルフラワーの文化が東近江から生まれようとしている。