高性能車いす「ヒッポキャンプ」に乗る参加者ら(京丹後市久美浜町・蒲井海岸)

高性能車いす「ヒッポキャンプ」に乗る参加者ら(京丹後市久美浜町・蒲井海岸)

 京都府京丹後市のデザイン会社など3社の代表らが、障害のある人が健常者と一緒に楽しめる旅行プランを開発するプロジェクトを立ち上げた。海に浮かぶ車いすでアウトドアを楽しむなど、障害の有無に関係なく、誰もが安全に楽しく丹後地域を旅できるようなプランを提案する。

 京丹後市に拠点を置く2社と、大阪市淀川区の映像制作会社が7月に「ユニバーサルデザインで旅を楽しくするプロジェクト」を発足。障害の種類や程度に合わせ、宿泊施設などと調整して点字メニューを用意するなど、当事者の不便を具体的に解消するオーダーメードの旅行プランを作成する。

 京丹後市久美浜町のデザイン会社「コンセプトデザインラボ」の代表丸山桂さん(38)は、障害者の知人らと接する中で、観光のバリアフリー化の必要性を強く感じた。「障害がある人でも気軽に旅行に出られるような環境作りを、丹後から始めていきたい」と語る。

 8月4日には同プロジェクトのメンバーらが京丹後市久美浜町の蒲井海岸で、アウトドア向けの高性能車いす「ヒッポキャンプ」の体験会を開いた。

 「ヒッポキャンプ」はフランスで開発された車いすで、フレームが軽く操作性に優れ、介助者がつきながら海や山でも利用できることが特徴。海中に入ると浮力が働き、利用者の体を支える。同プロジェクトが提案するアクティビティの一つとして準備している。

 体験会には福祉関係者ら6人が参加し、実際に乗車。乗り心地などを確認していた。京都府宮津市波路の複合福祉施設「マ・ルート」の職員の男性(40)は「安定感もあり面白い。施設に通う車いすの子どもたちも楽しめると思う」と話していた。