切断から100年を経て集められた「佐竹本三十六歌仙絵」(京都市東山区・京都国立博物館)

切断から100年を経て集められた「佐竹本三十六歌仙絵」(京都市東山区・京都国立博物館)

 和歌の名手三十六歌仙を描く歌仙絵では最高峰の価値を持つとされる鎌倉時代の「佐竹本」のうち、過去最多の31件がそろう特別展「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」(京都新聞など主催)が13日、京都国立博物館(京都市東山区)で始まる。11日に内覧会が開かれ、和歌にまつわる王朝文化の粋を集めた国宝や重要文化財を含む計137点が披露された。
 「佐竹本」は、100年前に売りに出された当時、高価で買い手がつかず、海外流出を防ぐため実業家の益田孝(鈍翁)が主導して37枚に切断し、財界人らが別々に所有することになった。
 会場には、各所有者によって表装された紀貫之や小野小町を描く「佐竹本」のほか、鎌倉から江戸時代の歌仙絵や絵巻、和歌集などがそろった。
 佐々木丞平館長は「日本の精神文化の結晶を堪能してほしい」と語った。
 12日開幕予定だったが、台風接近に伴い1日後ろ倒しとなった。一部展示替えあり。11月24日まで。月曜休館(10月14日と11月4日開館、翌日休館)。有料。