嵯峨野高の校有林の土で制作したおわん(京都市右京区・同校)

嵯峨野高の校有林の土で制作したおわん(京都市右京区・同校)

校有林の土を採取した跡(京都市右京区)

校有林の土を採取した跡(京都市右京区)

 嵯峨野高(京都市右京区)の教諭たちが、近くの校有林で採取した土を使って陶器のお碗を製作した。同校は「今後、土壌成分を調べる授業や茶道などの部活動に生かしたい」としている。

 校有林は同校から直線距離で北西に約3キロ離れた同区嵯峨鳥居本の山腹にある。広さは約1万8400平方メートル。2014年度から生徒が土壌や植生、地形などを調べる探究活動に活用している。


 作陶は、18年12月に電気窯の寄付を受け、今年4月に美術・工芸担当で陶芸が専門の小池茉祐教諭が赴任したのを機に計画した。5月に土を採取し、砂利を除去して陶土に加工。大小2個のお碗にろくろで成形して焼いたところ、形崩れもなく完成したという。


 小池教諭は「土は粘土質で鉄分が多い赤土。削る時に少し崩れやすいが、その分面白みもある」と評し、「抹茶碗を作って校内の茶室で使うなど、積極的に活用したい」と語る。


 校有林の活動を主導する地学担当の谷口悟教諭は「高温に耐えられない土もある中、実際に焼き物ができてうれしい。今後、土中の鉄分を除去するなど生徒たちと学術的に可能性を探りたい」としている。