飲食店が並ぶ界わいには、人通りが少ない(18日午後7時20分、京都市中京区)=撮影・佐伯友章

飲食店が並ぶ界わいには、人通りが少ない(18日午後7時20分、京都市中京区)=撮影・佐伯友章

 新型コロナウイルスの影響により、8月上旬に京都府と滋賀県の飲食店を利用した人が前年同期と比べて半減していたことが、飲食店向けの予約管理サービスを提供するトレタ(東京)の集計で分かった。緊急事態宣言が解除された6月から利用者数は持ち直しつつあったが、感染が再拡大した7月以降は再び悪化。コロナ禍の長期化で多くの飲食店は経営の危機にひんしている。

 トレタのサービスを使っている居酒屋やレストランは全国に1万店以上あり、そのデータを基に分析した。

 今年1月からの入店客数を前年同期比でみると、京滋の飲食店では2月以降、入店客数の前年割れが目立ち始めた。緊急事態宣言発令中の4月27日~5月3日の利用者数は最も低く、前年同期から京都は8・7%、滋賀は5・6%にまで下がった。

 宣言の解除後は徐々に客足が戻り、4連休があった7月20日~26日では京都70・7%、滋賀88・3%まで回復した。

 ところが同29日には、京都府内の感染者数は1日当たり最多となる41人を記録。西脇隆俊知事は、宴会や飲み会について「2時間以内」「大人数は避ける」「深夜は控える」など5項目からなる「きょうと5ルール」の徹底を府民に呼び掛けるに至った。8月3日~9日は、京都47・7%、滋賀42・6%だった。

 感染を防ぐために飲食店側は、アルコール消毒の徹底や入店時の体温測定などに細心の注意を払っている。

 盆が明けた8月中旬の夜、京都最大の繁華街・木屋町通周辺も人通りはまばらだった。飲食店の男性店員(22)は「会社から止められているのか、会社員はほとんど歩いていない。売り上げの回復の見込みがない」とため息をついた。

 別の居酒屋も、従業員の出勤を減らすなどの対策をとっているが売り上げの7~8割減が続いている。男性店長(38)は「秋冬に感染がさらに拡大し、もう一度緊急事態宣言が出たら、多くの店がつぶれるだろう」と漏らした。