施錠され、注意喚起の看板が取り付けられたミニブタとの触れ合いスペース(京都府福知山市猪崎・市動物園)

施錠され、注意喚起の看板が取り付けられたミニブタとの触れ合いスペース(京都府福知山市猪崎・市動物園)

 豚コレラの感染拡大を受け、京都府北中部では、養豚業者に感染防止の徹底を呼び掛けたり、観光施設などで来場者からの感染を防ぐため、ミニブタとの接触を抑制したりするなど、関係機関が対策を講じている。

 府南丹家畜保健衛生所(南丹市)によると、亀岡市、南丹市、京丹波町では7養豚業者が府内の豚の9割以上にあたる約9700頭を飼育。獣医師の同衛生所職員が農場を巡回して豚に異常がないか目視で確認し、採血検査を実施している。豚舎の周囲や出入りする車両の消毒、野生イノシシの侵入防止策の徹底も求めている。

 福知山市、舞鶴市、綾部市を管轄する府中丹家畜保健衛生所(福知山市)によると、3市では養豚業者や民家など9戸が計56頭を飼育しているが、いずれも異常は見つかっていないという。同衛生所は巡回や書面などで、消毒の徹底や野生のイノシシとの接触防止などを呼び掛けている。

 福知山市動物園(同市猪崎)では、24頭のミニブタと触れ合えるスペースに注意喚起の看板を設置した。普段は立ち入り自由だが、7日から入り口を施錠し、来場者に手洗いや接触を避けるよう促している。今週末には、高さ約2メートルの柵を付ける予定で、二本松俊邦園長(73)は「動物との触れ合いを楽しみに来る人が多いので残念。春までには終息してほしい」と話す。

 舞鶴市瀬崎の農業公園「舞鶴ふるるファーム」にはミニブタ2頭がおり、7日から飼育場所の周囲の柵に「豚コレラ 蔓延(まんえん)中!」と注意を促す文を掲示した。人や物を介した外部からの感染を防ぐため、園内で販売されている餌以外は与えず、豚コレラが確認された府県からの来園者は接触を控えるよう呼び掛けている。

 豚コレラは豚が感染すると発熱や下痢などの症状が現れるが、人には感染せず、食肉として食べた場合も問題はない。昨年9月に岐阜県で発生。今月に入って愛知県の養豚場でも確認され、その豚が出荷された滋賀県や大阪府など3府県に感染が広がった。