京都地裁

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 動画投稿サイト「ユーチューブ」に公開した動画が、著作権侵害との指摘を受けて削除され精神的苦痛を負ったとして、富山県のユーチューバーの40代女性が19日までに、京都市東山区の40代女性ユーチューバーら2人に計110万円の損害賠償を求める訴えを京都地裁に起こした。同日、地裁(久留島群一裁判長)で第1回口頭弁論が開かれ、被告側は請求棄却を求めた。

 訴状によると、原告は編み物を編む場面や作品を動画で公開している。同じく編み物の動画を公開している被告が今年2月、ユーチューブ側に著作権侵害を通知し、原告の動画2本を削除させた。過去の判例では編み物に著作性は認められておらず、被告に、どの部分が著作権侵害に当たるのか問い合わせたが、回答がなかったと主張している。

 被告側代理人は「原告は通知に対し、ユーチューブの仕組みで異議申し立てできた」と反論している。

 原告代理人によると、米国では虚偽の通知を行った人に対する訴訟も起きているとして、「膨大な数の通知が寄せられるユーチューブでは、通知があれば自動的に動画を削除していると思われる。訴訟を通じ、こうした手続きの問題も提起したい」と話している。