8回目の命日を迎え、記者会見で思いを語る男子生徒の父親(大津市役所)=撮影・山本陽平

8回目の命日を迎え、記者会見で思いを語る男子生徒の父親(大津市役所)=撮影・山本陽平

 大津市で中学2年の男子生徒=当時(13)=がいじめを苦に自殺してから11日で8年を迎え、生徒の父親(54)が同市役所で記者会見した。全国で絶えないいじめ事案を踏まえ「法律が子どもたちを守れていない」と述べ、いじめ防止対策推進法の改正を訴えた。

 父親は「いじめ事件は減るどころか、息子が亡くなった時よりも増えているのではないか」とし、命日にあたって「(わが子に)本当に申し訳ない、と伝えた」と話した。
 同法の改正を巡っては、昨年12月にまとめられた超党派国会議員勉強会の当初案で教職員の罰則規定などが盛り込まれていたが、今年4月に示された座長試案では削除された。父親は当初案に戻すよう主張し、「あと何人が亡くなれば、国会議員や立法府は本気で盤石な法改正をするのか」と涙ながらに訴えた。
 また、神戸市立東須磨小で20代男性教諭が同僚によるいじめに遭っていたことについて「非常にショッキング。いじめを悪いことと思っていない人が教師になっているから、なくならないのではないか」と述べた。
 会見に同席した大津市の越直美市長は「いじめ対策に終わりはない。亡くなった中学生のつらさと無念を思い、対策を進める」と話した。
 会見に先立ち、男子生徒が亡くなったとみられる午前8時20分ごろに合わせて市職員ら55人が市役所で黙とうした。