ごみの直接搬入を有料化とする方針の市リサイクルプラザ(舞鶴市森)

ごみの直接搬入を有料化とする方針の市リサイクルプラザ(舞鶴市森)

 不燃ごみやごみの直接搬入の有料化を盛り込んだ京都府舞鶴市のごみ処理手数料の見直し方針が決まった。方針案の段階で14人から62件のパブリックコメントが寄せられたが、半分以上の意見が反映されなかった。パブコメには、有料化反対やごみ収集のあり方の改善を求める切実な意見が寄せられている。

 方針は、8月12日の市廃棄物減量等推進審議会で策定された。ごみ減量化や処理体制の維持、公平な受益者負担を目的に、不燃ごみの中の埋め立てごみ、ペットボトル、プラスチック容器包装類に指定ごみ袋制度を導入して有料化し、可燃ごみ袋も値上げする。現在は無料となっている市清掃事務所とリサイクルプラザへの直接搬入も、一律の手数料を徴収する。実施は来年7月から、とした。

 案に対するパブコメは記録のある2014年度以降で3番目に多い件数だったが、市は38件を「考え方を説明し、ご理解いただくもの」と分類して方針に反映しなかった。案を改正したのは2件で「50センチ以上の傘は指定ごみ袋にいれて集積所に出せる」だった。5件は「施策展開に反映」、17件は「すでに盛り込まれている」とした。

 寄せられた意見では、不燃ごみと直接搬入の有料化がともに11件で最多だった。「不燃ごみは毎年、減少しているのになぜ値上げするのか」に加え、直接搬入の有料化については「市民はすでに袋の購入負担をしており、さらなる値上げだ」「夜勤もある不規則な勤務で、回収日にごみ捨てができない」など反対する内容だった。

 市は、直接搬入の手数料について「隣接の全市町は有料化している」とした。しかし、綾部市や福知山市は指定ごみ袋に入れた場合、「二重徴収になる」として追加手数料をとっておらず、粗大ごみは重量制で料金を徴収している。宮津市は指定ごみ袋に入れるかは問わず、重量制で一律に徴収している。

 舞鶴市の方針では可燃ごみ、不燃ごみは指定ごみ袋に入れた上で搬入を求めるが無料化は行わない。粗大ごみを大量に持ち込んでも手数料は一律とした。市生活環境課は取材に対し、「受け入れに費用がかかっており、搬入者に負担いただく。重量制は計量器を追加しなければならず、施設が対応できていない。将来的な課題」と説明した。

 不燃ごみの収集日を月1回から2回に増やす方針に対しては、集積所で住民が分別を指導する立ち番の負担への懸念も上がった。市は各自治会に立ち番を要請しており、住民は交代で午前7~8時前後に集積所に立ち、ごみ出しが適正かを無償で点検している。「高齢化で立ち番をできる人が少なくなっている。市民負担が増える」との指摘に、市は「立ち番の任意化を実施したい」と回答した。

 市は市議会9月定例会にごみ処理手数料の条例改正案を提案する方針で、市民の意見を踏まえた有料化の議論の深まりが期待される。