新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 新型コロナウイルスの「重症者」について、京都府と滋賀県は国と異なる基準を用いている。国は集中治療室(ICU)の患者も重症者と位置付けているが、重症者以外が入る場合もあることから、両府県はICU患者をカウントしていない。


 厚生労働省は重症者について、人工呼吸器または人工心肺装置「ECMO(エクモ)」が必要な患者に加え、ICUに入っている患者も定義に含めている。

 一方、両府県はICUの患者というだけでは重症者とはしていない。京都府健康対策課は「空き病床の都合などにより、重症ではなくてもICUに入るケースがあるため」と説明する。重症者数は医療体制の逼迫(ひっぱく)を表す指標に関わるため、府幹部は「実態に合った数を公表している」とする。

 現在は府の基準による重症者数を国に報告しており、今後については「検討中」という。19日時点の府内の重症者は4人。重症者用病床の使用率は4・7%となっている。
 
 滋賀県も同様の理由でICU患者は集計に含めていない。国基準については全国の感染状況を正確に把握するという意義を認めるものの、「現場サイドでは県の基準で問題ないのだが」(県感染症対策室)と困惑する。国基準の重症者数を県のホームページなどで公表するかどうかはまだ決めていないという。

 20日時点の県内の重症者は2人。重症者用病床の使用率は5・6%となっている。