厳しい暑さの中で行われた時代祭の装束の虫干し(21日午前10時22分、京都市左京区・平安神宮)

厳しい暑さの中で行われた時代祭の装束の虫干し(21日午前10時22分、京都市左京区・平安神宮)

 京都三大祭りの一つ「時代祭」の行列を彩る装束の虫干しが21日、京都市左京区の平安神宮で行われた。新型コロナウイルスの影響で今年の行列巡行は中止が決まっているが、関係者が色鮮やかな装束を風に通し、コロナ禍が収束した後の晴れ舞台に向けて思いをつないだ。

 装束をカビや虫の害から守るため、絹織物など数百点を対象に毎夏行っている。作業は江戸時代や中世、平安時代の婦人列の装束からスタート。同神宮の神職や装束店の関係者ら10人ほどが、衣装を収めた箱を収蔵庫から丁寧に運び出した。青空の下、ござの上に並べ、ふたを外すと紫式部や淀君、和宮などの豪華な衣装が姿をのぞかせた。

 作業に加わった高田装束店(上京区)の加藤充則社長(51)は「今年は行列がなく非常に残念だが、来年も滞りなくできるよう、きちんと準備をしたい」と話した。