京都府庁

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 新型コロナウイルス患者における「重症者」の定義が国と京都府で異なっている問題で、西脇隆俊知事は21日、「重症者の数を正確に把握するため」として今後も府独自の定義を用いる方針を明らかにした。ただ、全国的に統一した集計は必要として、国への報告には国の考えに沿った数値を使うなど柔軟に対応する考えを示した。

 厚生労働省は重症者の定義を▽集中治療室(ICU)患者▽人工呼吸器が必要▽人工心肺装置「ECMO(エクモ)」が必要-のいずれかとしている。府は人工呼吸器またはエクモが必要な患者とし、ICUに入っているだけでは重症者には数えていない。

 府は独自の定義を用いている理由について「病室や病院の都合で、重症ではなくてもICUに入ることがあるため」と説明する。20日現在では新型コロナで入院するICU患者8人のうち、7人が軽症や中等症という。

 西脇知事はこの日の記者会見で「重症者の数を正確に把握して感染状況と医療提供体制の逼迫(ひっぱく)度を測りたいので、モニタリング(監視)指標として引き続いて(現在の基準である)その数字を用いたい」と強調した。