調査で確認されたオオミズナギドリのひな(京都府舞鶴市・冠島)

調査で確認されたオオミズナギドリのひな(京都府舞鶴市・冠島)

巣穴付近で夜間に撮影されたオオミズナギドリ=須川会長提供

巣穴付近で夜間に撮影されたオオミズナギドリ=須川会長提供

 京都府の鳥・オオミズナギドリの繁殖地として国の天然記念物に指定されている京都府舞鶴市沖合の冠島でこのほど、4日間の生態調査が終わった。春の調査は新型コロナウイルスの影響で中止されたが、オオミズナギドリはひなや30歳を越える個体が捕獲・放鳥され、帰島時の現象「鳥柱」も見られるなど、良好な保護状況が確認された。

 舞鶴市が春と夏に毎年、管理状況を調査している。鳥類専門家ら冠島調査研究会の12人が21日から4日間、鳥に付いた足輪などで生態を調べた。

 メンバーらは夜間や早朝に巣穴付近や飛び立つ場所で成鳥を捕獲し、足輪や巣の状況を調べた。今回は786羽を捕獲し、調査後に放鳥。過去に捕獲経験のある鳥は55%の435羽で、ひな4羽、1990年に足輪を付けたメス2羽を確認した。

 夕方にオオミズナギドリが群れとなって島の周りで旋回した後、一斉に島に帰ってくる鳥柱は昨年9月の調査では見られなかったが、今回は3日間、確認された。

 調査研究会の須川恒会長(73)は「ドブネズミが卵を食べている懸念はあるが、例年どおりの成育環境が保たれている。鳥柱のほかに島の沖合で鳥が集まる『足洗』の現象も確認できた」と話していた。