彦根城のいろは松にこもを巻く作業員たち(彦根市金亀町)

彦根城のいろは松にこもを巻く作業員たち(彦根市金亀町)

 立冬の7日、彦根城(滋賀県彦根市)で、マツを害虫から守る「こも巻き」が行われた。作業員15人が天守広場や大名庭園などのマツ約100本にこもを取り付け、冬支度を整えた。

 午前9時ごろ、最高樹齢300年の「いろは松」が並ぶ中堀沿いでは、彦根城管理事務所の職員が2人1組となり、わらのこもを太い幹周りに巻き付けてひもでしばった。朝の最低気温は12・3度と平年より3・1度高く、10月中旬並みに寒さが和らいだ。

 こも巻きは、幹で越冬する害虫をわらに集めて被害を防ぐ、江戸期からの伝統的な駆除方法。啓蟄(けいちつ)に当たる来年3月6日にこも外しを行う。

 彦根城管理事務所の辰巳清所長は「街の変化で害虫は昔より減ったが、冬の風物詩として観光客の方々に楽しんでいただきたい」と話した。