形や色などの特徴が異なるさまざまなランプが並ぶ南丹市立文化博物館の企画展(同市園部町)

形や色などの特徴が異なるさまざまなランプが並ぶ南丹市立文化博物館の企画展(同市園部町)

ガラスに施された白い文様が美しいランプ(南丹市園部町・同市立文化博物館)

ガラスに施された白い文様が美しいランプ(南丹市園部町・同市立文化博物館)

 京都府南丹市園部町で長く暮らした元小学校教諭の江上進さん(71)=三重県志摩市=が、30年かけて収集したランプや関連資料など約1400点を南丹市立文化博物館に寄贈した。同館は明治や大正の品々を生かした企画展を開催中で、さまざまなランプが来館者を楽しませている。将来の散逸を案じて託した江上さんは「ランプの変遷が面白いので見てほしい」と願う。

 京丹後市出身で、幼い頃に同町に移り住んだ。教員時代、教材作りの一環でランプについて調べ、ガラスの色や細工の美しさ、手仕事が生み出す風合いに魅了された。府内の骨董(こっとう)店で明治や大正のランプを買い付けるだけでなく、ランプや明かりにまつわる浮世絵や雑誌も集めた。「(デザインや形が)日本風にアレンジされ、独自に進化していくのも興味深い」と語る。

 退職後は志摩市に転居。園部町の家は「和ランプ館」として公開し、魅力を伝えてきた。明かりの歴史を今に伝えるランプを長く生かしてもらおうと、一抹のさみしさはあったが、寄贈を決め、和ランプ館を閉めた。

 南丹市立文化博物館は「ランプ・夜を彩る文明の華 江上進コレクション」と題した企画展を8月15日から開催。ガラスに施された文様が美しいランプや、畳での生活に適した日本独特の座敷ランプ、ランプがある日常を描いた雑誌など約230点を展示する。江上さんは「往時の暮らしぶりを感じてもらえたらうれしい」と話す。

 9月27日まで。毎週月曜と9月23日は休館。同21日は開館する。一般310円。