巣塔を見ながら、コウノトリの繁殖を願う関係者 (京都府南丹市八木町室橋・文覚池付近)

巣塔を見ながら、コウノトリの繁殖を願う関係者 (京都府南丹市八木町室橋・文覚池付近)

 京都府南丹市八木町の室橋自治会はこのほど、国の特別天然記念物コウノトリが巣作りをするための高さ約11メートルの塔を同町室橋にある文覚池のそばに建てた。同町には8月中旬に飛来しており、関係者は「ぜひ、この地で繁殖してほしい」と願った。

 8月15日に同町で目撃されて以降、南丹、亀岡両市の水田や川で確認された。最大7羽が飛来し、30日も亀岡市で見られた。白と黒のツートンカラーの体に赤い目元が映え、地域の話題となっている。

 豊かな環境を守りながら繁殖につなげようと、日本コウノトリの会(兵庫県豊岡市)が塔の設置を全面支援。今春に最大5羽が飛来し、昆虫など餌が豊富にある文覚池の西に建てることを決めた。30日は、朝から重機を使って作業。柱の上部に、巣作りに適した直径約1・6メートルの皿のような台を設けた。

 見守った室橋自治会の会長の男性(61)は「熱望した塔が見事に建った。幸せを運ぶコウノトリにぜひ繁殖してほしい」と話した。助言した日本コウノトリの会の八木昭理事(76)=亀岡市大井町=は「非常に良い地域で、100%営巣してくれるだろう」と期待する。