コミカルな鬼が魅力の大津絵(大津市市歴史博物館)

コミカルな鬼が魅力の大津絵(大津市市歴史博物館)

 大津絵と欧米とのつながりに焦点を当てる企画展「大津絵-ヨーロッパの視点から」と、大津南部の多彩な仏教文化を紹介する企画展「大津南部の仏像-旧栗太郡の神仏」(いずれも京都新聞など主催)が12日、大津市御陵町の市歴史博物館で始まった。大津の地で育まれた民衆絵画や仏像が地域の文化の魅力を伝えている。
     大津絵は、江戸時代に名産として制作された。本展では、明治期に美術史家フェノロサなど「お雇い外国人」が所蔵するなど、欧米の文化人らに親しまれた側面を取り上げている。今年パリで催された大規模な大津絵展の展示品が多くを占め、豊かな表情を見せる鬼や人々の欲をコミカルに描いた七福神など、愛らしく素朴な作品がそろう。同館の横谷賢一郎学芸員は「味わいのある顔を楽しんで、一押しの作品を見つけてほしい」と話す。
「大津南部の仏像」は、堂々とした姿の薬師如来坐像や豊かな色彩を残す両界曼荼羅(まんだら)図など45件が展示されている。
 会期は11月24日まで。月曜と10月23日は休館(月曜が祝休日の場合は開館し、翌日休館)。有料