スギ板でマスクケースを制作した京指物師の大谷さん(京都市北区紫野)

スギ板でマスクケースを制作した京指物師の大谷さん(京都市北区紫野)

 京指物師の男性が、スギ板を使ったマスクケースを創作し、販売を始めた。食事中などにマスクを置く場所に困るという声を受け、職人の技術を生かして考案した。木目の美しさやスギ特有の香りが特徴という。

 伝統工芸士の大谷普賢さん(79)=京都市北区=。普段は茶道具を中心に制作しているが、新型コロナウイルスの影響で販売会などが中止になり、受注が減っている。空いた時間を生かして、8月上旬からマスクケースを作り始めた。

 縦20センチ横12センチで、約60グラムの軽さ。厚さ8ミリのスギ板をかんなで3ミリに削り、かばんに入れやすいよう角を落として紙やすりで丸みを付けた。専用の道具で板をこすり、木目の凹凸を強調する「浮造(うづく)り加工」を施し、手触りにもこだわった。スギ板2枚を革ひもでつないでまちを作ったため、厚めの布マスクでも使えるという。

 大谷さんは「コロナ収束後は、金封入れにも使うことができる。マスクとの共存生活を少しでも快適にできれば」と話している。

 小サイズは縦16センチ横12センチ。値段はいずれも2千円(税込)。問い合わせは大谷さん075(463)5940。