今秋に暫定供用される府道向島宇治線の付け替え道路のうち、JR奈良線と立体交差する部分。暫定供用時は左側を使う(京都府宇治市宇治)

今秋に暫定供用される府道向島宇治線の付け替え道路のうち、JR奈良線と立体交差する部分。暫定供用時は左側を使う(京都府宇治市宇治)

今秋に暫定供用される府道向島宇治線の付け替え道路の概念図(京都府山城北土木事務所提供)

今秋に暫定供用される府道向島宇治線の付け替え道路の概念図(京都府山城北土木事務所提供)

 宇治川左岸を走る京都府道向島宇治線のうち、京都府宇治市の宇治橋に近い部分をJR奈良線と立体交差させる付け替え道路(長さ290メートル)について、府は今秋に暫定供用を始める。既存府道がJR奈良線と交差する宇治街道踏切が、JR奈良線複線化工事に伴って今秋に閉鎖されるため。ただ付け替え道路に関する用地取得は83%にとどまっており、全面供用で想定している道幅の半分程度となる。

 京都市伏見区と宇治市を結ぶ府道向島宇治線のうち、宇治市側の南端部分はJR奈良線と宇治街道踏切で交差しており、車の渋滞が頻発している。そのため府は2014年度、南端部分を西へずらし、JR奈良線と立体交差させる付け替え事業に着手したが、17年度にルートを一部変更。新たにルートにかかった民家や事業所の中にはまだ移転地を確保できていないケースがあるといい、付け替え道路予定地のうち17%に関しては用地取得契約を結べていない。

 一方、22年度末開業を目指すJR奈良線複線化の工事進捗(しんちょく)に伴って、宇治街道踏切は今秋に閉鎖することになり、既存の府道ではJR奈良線を越せなくなる。そのため、未取得地を避けてカーブをつけ、道幅も全面供用時の12メートルではなく7メートルにして、暫定供用を始める。車道は全面供用時と同じ片側1車線を確保する。府道宇治淀線との交差点は信号が新設される。

 暫定供用に合わせて、交差する府道宇治淀線の一部(長さ170メートル)も両側歩道の植樹帯を撤去し、片側2車線へと車線を増やす。府道宇治淀線から府道向島宇治線に向けては、右折レーンも新たに設ける。

 府山城北土木事務所は「暫定供用の詳細な日時は検討中」とし、今後も、22年度末に予定する全面供用に向けて事業を継続する。

 全面供用時、車道は直線部分が多い片側1車線(幅計6メートル)になり、府道宇治淀線と交差する手前には右折レーンを設ける。車道両側には歩道もできる。