園児の目の前で魚をさばき、触って感触を楽しんだり、においをかいだりする教室の様子

園児の目の前で魚をさばき、触って感触を楽しんだり、においをかいだりする教室の様子

 欧州発祥の五感を使った食育法「サペレ」を広めようと、管理栄養士2人が立ち上げた京都市北区の一般社団法人「味の教室協会」が、市内の保育園などで体験教室を開いている。言葉が十分に話せない2、3歳児でも楽しみながら食について学べるのが特長で、「幼少期から体に良いものを自ら判断し、おいしく味わう感性を養ってもらえたら」と願いを込める。

 管理栄養士の染井順一郎さん(58)と河口八重子さん(50)。2人は病院で食事指導の仕事を続ける中、大人が食習慣を改める大変さを痛感し、未就学期の食育が重要と考えるように。スウェーデンの研究会に参加した際にサペレを知り、2015年から日本版にアレンジした教室を市内で開いてきた。

 サペレは食材に触れたりにおいをかいだりし、遊びながら学ぶ食育法。北欧では国がカリキュラム化し、保育現場で広く実践されている。日本では食や栄養の知識を与える食育が中心で、小学生以上を対象にすることが多いが、サペレは2歳ごろから「感じる」「楽しむ」ことを重視しているという。

 同法人の教室では漁師から仕入れた魚をさばき、子どもが触れたり観察したりした後、ちくわ作りを体験。また農家からふぞろいな野菜を仕入れて違いを比べたり、葉や根のにおいをかいだりし、食への興味を刺激している。参加児童は台所で親が料理する姿を熱心に見るようになったり、嫌いな食材を食べるようになるなどの効果も見られたという。

 河口さんは「2歳やそれ以前からおいしい体験を積み重ね、色んな食材を試す習慣を身につけることが重要。自分の健康を自分で守る、生きる力を育てていきたい」と力を込める。教室は連続と単発があり、有料。問い合わせは同法人info@fivesenses-children.jp