ツバルの人たちと一緒にココナツオイルを作るもんでんさん(左)=2019年3月、もんでんさん提供

ツバルの人たちと一緒にココナツオイルを作るもんでんさん(左)=2019年3月、もんでんさん提供

ショート漫画「南の島の異邦人」

ショート漫画「南の島の異邦人」

 南太平洋に浮かぶ小さな国ツバル。はるか遠いこの島国と日本を行き来する京都市左京区の女性が、島民との交流や現地の暮らしを描いたショート漫画「南の島の異邦人」をネットで配信している。全80話あり、滞在先の家族が織りなすエピソードや狩猟採集の日々をコミカルに紹介。「ツバルのことを知って、面白いと思ってくれる人が1人でも増えたら」と願っている。

 配信しているのは、ツバル語会話辞書を出版するなど日本に島民の営みを伝えている、もんでん奈津代さん(52)。若い頃から「南の島に移住する」との夢を抱き、2004年に当時1歳の娘とツバルを訪れた。腰を落ち着けたのは、首都フナフティから出る船が月1、2便しかないナヌマンガ島。人口500人ほどでほぼ自給自足の生活に、生きることの力強さや人の温かさを教わった。

 素朴ながらも豊かで奥深い暮らしがすっかり気に入った。ほぼ2年に1度のペースで渡航し、半年から1年にわたって滞在している。「南の島の異邦人」では、直近に滞在した18年10月からの8か月間で体験したことを題材にした。

 木の実や山菜を摘み、ココナツの樹液を飲む。冠婚葬祭など特別な日には、アヒルや豚をさばき、盛大に食べる。ゴザの編み方を習い、祭りでは伝統的な踊り「ファーテレ」に参加した。「日本にないものを見つけるたびにわくわくする」と、もんでんさん。感じたことをありのままに漫画で表現し、「人生で本当に大切なことは何か」とのメッセージを込めた。

 もんでんさんが次に目指すのは、ツバルに行ったことのない誰かを連れていくこと。日本では味わえない「自然の恩恵に包まれ、全てが手作りの別世界」を体験してほしいという。

 「南の島の異邦人」は、文章や画像などを投稿するウェブサービス「note」のもんでんさんのページで閲覧できる。