京都市内の自宅で動画を制作するやまさきさん(手前)とかどたさん

京都市内の自宅で動画を制作するやまさきさん(手前)とかどたさん

やまさきさんのユーチューブ動画の一場面

やまさきさんのユーチューブ動画の一場面

 新作ライトノベル(ラノベ)をいち早くチェックし、その魅力や読みどころを動画で伝える京都市在住のユーチューバーやまさきりゅうさん(22)のチャンネルが人気だ。配信開始からわずか1年で登録者数が3万人を突破。視聴者は10代後半から20代前半が中心といい、「活字離れと言われる中、若い人が本を読むきっかけにしてもらっているのでは」と手応えを感じている。

 元々は活字が苦手だったというが、高校時代にアニメ好きが高じて原作のラノベに手を伸ばし、「すっかりはまってしまった」。大量に読むようになったのは大学2年に上がる頃。それからの2年余りで千冊は読破したという。

 せっかくなら好きなことを発信してみようと、友人のかどたりょうさん(21)に企画や編集を手伝ってもらい、動画投稿サイト「ユーチューブ」で本格的に配信を始めたのが昨年6月。毎月1回の「新作おすすめ」は、前月に発売された新作の中から4、5作品をピックアップし、10分ほどの動画の中で、簡単なあらすじから作品のテイスト、世界観、類似作品との比較まで、テンポよく紹介していく。

 「注目ラノベ紹介」は、これから刊行される予定の作品を取り上げる。シリーズものの場合は、それまでのストーリーの概要や展開への期待などを伝える。他にもジャンルごとのランキングや、作品の舞台をかどたさんと訪ね歩く「聖地巡礼」の動画なども配信している。

 やまさきさんはラノベについて「挿絵があって、セリフや改行が多く、読みやすいのが特徴。でも最近は文学的な比喩表現も増えていて、一般文芸との境界がなくなってきている」と話す。「いま人気なのは、SFチックな設定で展開するラブコメ。ただ僕はどんなジャンルでも好き、雑食なんですよ」

 配信を始めてから、カバー範囲の広い読み手として期待され、出版社や作家から新作紹介の依頼や対談の申し込みを受けることも。「コロナの状況が落ち着けば、拠点を東京に移して活動の幅を広げたい」と話している。