漁船前で熊谷船長と話す浅井さん(中央)、奥村さん(右)=舞鶴市下安久

漁船前で熊谷船長と話す浅井さん(中央)、奥村さん(右)=舞鶴市下安久

 京都府漁業者育成校「海の民学舎」(宮津市)で2年間の研修を修了したIターンの若者2人が舞鶴市の底引き網漁船「大和丸」に就職し、活躍している。漁業者の担い手が減る中で期待の新人といい、底引き網漁が今月1日から解禁され、漁船が舞鶴漁港に戻った2日、漁業への意気込みを語った。

 大阪府大阪狭山市出身の浅井淳志さん(21)と、京都市出身の奥村涼さん(20)。2人は高校卒業後、同学舎の4期生として2018年に入学し、ロープの使い方などを座学や実習で学んだ。昨年4月から大和丸での1年間の研修を終え、そのまま就職した。

 浅井さんは「子どもの頃から漁師になるのが夢だった」といい、奥村さんは「釣りが好きで、自分で取ったものが売れるのが面白い」とその道を志した。

 大和丸では、底引き網の3カ月間の禁漁期間中はバイ貝、冬場はカニを取る漁業を実習してきた。船長の熊谷洋二郎さん(71)は2人について「1年もたない人もいるが、よく頑張ってくれている」と評価する。舞鶴市の底引き網漁船は10年前は9隻だったが、後継者不足で5隻に減少しており、市水産課は2人を「実績を積んだ希望の星」と期待する。

 1日から2日にかけての底引き網では、ノドグロやタイが取れた。浅井さんは「思ったより厳しい仕事だが、水平線を船から眺めていても楽しい。漁師がやれているだけで幸せ」、奥村さんは「まだ、分からないことばかりなので、仕事を少しでも任せてもらえるようになりたい」と意気込む。