アニメの一場面。平安時代にタイムスリップした高校生(左)と光源氏=宇治市源氏物語ミュージアム提供

アニメの一場面。平安時代にタイムスリップした高校生(左)と光源氏=宇治市源氏物語ミュージアム提供

ネコになった華を抱きかかえる紫式部=宇治市源氏物語ミュージアム提供

ネコになった華を抱きかかえる紫式部=宇治市源氏物語ミュージアム提供

 宇治市源氏物語ミュージアム(京都府宇治市宇治)のオリジナルアニメーション作品が完成し、関係者向けの試写会が12日行われた。女子高生と、光源氏や紫式部との交流を通して、千年前の物語の魅力や時代背景を伝える。史実とファンタジーが融合し、制作者は「若い人にも源氏物語に興味を持ってもらうきっかけになれば」と期待する。

 タイトルは「GENJI FANTASY ネコが光源氏に恋をした」。平安時代にタイムスリップしてネコになった女子高生が、光源氏の案内の下、源氏物語を執筆する紫式部の感情の機微に触れ、物語にも引かれていくストーリーだ。

 ライデンフィルム京都スタジオ(京都市中京区)の太田里香さん(32)が監督を務めた。

 源氏物語の続きが早く読みたくて藤原道長が草稿を盗む場面などは「紫式部日記」に基づき、源氏物語を下敷きにしたシーンも登場。色鮮やかな十二単(ひとえ)や、そそとした立ち振る舞いといった細かい描写も史料に基づくという。光源氏役に前野智昭氏、紫式部役に井上喜久子氏ら人気声優が出演している。

 時間は約20分。開館20周年のリニューアル事業の一環で、制作費は5千万円。4月から館内で上映し、予告編は今月13日から市ホームページで見られる。